
最近、会話が減った……。気がつけば全然話をしていない……。このように夫婦の間で会話がなくなることは、結婚生活が長くなるにつれて深刻になりがちな問題です。
しかし実はちょっとしたことが原因で、結婚間もない夫婦にもおとずれる身近なものでもあります。
その原因は主に以下の3つがあります。
- 相手の話に無関心になっている
- 相手に対して乱暴な言葉づかいになっている
- 他に関心のあるものが増えた
今回は夫婦の会話がなくなる原因をこの3つに注目してご紹介します。
1、相手の話に無関心になっている
まずはお互いが結婚する前、付き合う前の頃を思い出してみてください。
「好きだなぁ」と好意を自覚してから、特に付き合いたいと強く思うようになってからは、関心のない話でも相づちをうったり相手の意見に同意をしたりしていませんでしたか?
好きになった人には「気に入られたい」、「一緒にいたい」と思うのが人間の心理ですから、その願望が達成されるまでは相手から発信される些細な情報でも聞き逃さないようにしようとします。
しかし付き合うようになってから・結婚してからは「いつでも一緒にいられる」状態になってしまったため、意識して相手の情報を取り入れる必要がなくなったわけです。その「情報」が自分にとって興味のないことであればあるほど、聞くことが面倒になってしまいます。
さらに、恋愛感情は3年しか持たないと言われているように、関係に慣れてしまって長い間「話をしない=お互いに無関心の状態」でいると、いなくても大丈夫という状態になってしまいかねません。
2、相手に対して乱暴な言葉遣いになっている
付き合い始めの頃は優しかったのに、今は家事のやり方ひとつとってもうるさく言われる…。ちょっとした口論のたびに「だからお前は昔からダメなんだ」「最近一緒にいても楽しくない」など、過去のことを持ち出して否定するような言葉を言われる…。
このように行き過ぎた上下関係が生まれてしまうと、口うるさく言われる側は関わりたくないと感じ避けるようになります。
一緒にいる時間が増えて冗談も言い合えるほど慣れてしまうと「これくらいじゃ怒らないだろう」「傷つかないだろう」と思ってしまうことがあります。
さらに「なんでこれくらいのことで怒ってるの?」「冗談なんだから本気にしないでよ」など、相手との感情に温度差があるにもかかわらず笑ってごまかしたり「冗談」にしてしまおうとすると、ますます心を閉ざしてしまい会話ができなくなってしまいます。
3、他に関心のあるものができた
妻や夫以外に夢中になるものができてしまったときも、自然と会話がなくなります。相手が一人で楽しめる趣味に没頭してしまうような人なら、なかなか一緒に楽しむことは難しいでしょう。
ただ、これが趣味であればまだ会話をするきっかけになりそうですが、浮気相手のような「人」である場合は最悪、夫婦生活が終了してしまうなど取り返しがつかなくなるかもしれません。
会話がなくなった他に以下に当てはまる状態ではありませんか?
- 態度がそっけなくなった
- 誰かと比べるような発言をする
- 急に持ち物や服装に気を遣うようになる
- 休みの予定を教えてくれなくなる、一緒に行動するのを嫌がる
相手がおしゃれに気を遣うようになって、女性は何もない日でも化粧したほうがいい、男性も身だしなみに気をつけるべきなど、いつもと違う、普段ならしないような指摘をした場合はすでに相手がいる可能性が高いです。
そこでいつもの小言だと軽く流してしまったり売り言葉に買い言葉で反撃してしまったりすると、もともと離れかけていた相手の心が完全に離れてしまう決定打になりかねません。
夫婦だからこそ「親しき仲にも礼儀あり」を意識しましょう。
長く一緒にいるとどうしても「これくらい言っても大丈夫だろう」とついつい甘えて口うるさくなってしまうこともあります。しかしそれが癖になってしまったり、「なんでこれくらいで怒るの?」と相手の気持ちを理解しようとしないのはお互いの間に大きな溝を生みかねません。
離婚という最悪の結果になる前に、「家族だから、夫婦だからこれくらい言っても大丈夫」という考えを捨てて、一度、友人ほどの距離間で接してみましょう。
また、誰かを比べるような発言をしたときも「私は私だから」と相手の意見を反射的に突っぱねるのではなく、「どうしてそんなことを言うのだろう」とワンクッション置いて考えるようにしてみましょう。