【後編】出産経験があっても不妊になる!2人目不妊の5つの原因とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
49810134 - father and two kids walking on beach at sunset

前編、中編と続き、いよいよ後編は4、「加齢」と5、「セックスの減少」についてお伝えします。

 

 

 

加齢は男女ともに避けられない不妊の原因

 

まず不妊症の話の中で「加齢」と聞くと、どうしても卵子が原因なのではというように女性だけに目が向いてしまいがちです。しかし加齢が不妊に関係している場合、原因は男女ともにあるといわれています。

 

 

卵子の年齢は「実年齢+1歳」

 

卵子は、生まれる前いわゆる胎児の状態から数が決まっており、500万~700万個といわれています。これが産まれると200万に減少し、中学を迎えるころには10~30万個に激減していきます。初潮を迎えると毎月1つずつ卵子が排出されますが初潮から閉経までに排出される卵子は400~450個と数はけた違いに少なく、この間にも1日20~30個の卵子が自然に消滅し、新しく作られることなく徐々に減少していくのです。

 

よく35歳を境に卵子の質が低下するといわれます。実際その通りで、30代前半の卵子を顕微鏡で見るとプリッとした弾力のありそうな丸い形をしています。これが35歳以降になると丸い形が徐々に崩れ、中につぶつぶとしたものができたり、卵子を包む薄い膜だけが残っているものがみられるようになります。

卵子の年齢は「実年齢+1歳」ともいわれており、生まれる前から存在していたものですから加齢とともに質が落ちてしまうというのは当然のことでしょう。

 

 

精子だって年齢とともに老化します

 

では精子はどうでしょう。精子は思春期から1日1千万~1億以上も作られているといわれ、排出されなかった精子は1週間~10日ほどで体内に吸収されて常に新しい精子が作られています。しかし新鮮な精子だからといって必ずしも質がいいわけではありません。

たとえば体を精子を作る工場とした場合、長年動き続けているとあちこちにガタがきてしまいます。その状態でつくられた精子は質がいいといえないでしょう。さらに若い人と比べると質だけでなく量も少なくなっていきます。

 

ある研究では精子も35歳を境に老化するという見解が発表されましたが、老化はするものの「何歳から急激に」というふうには断定できません。しかし30代と45歳の精子を比べると、DNAに傷がついていたり動きが鈍かったりというような質の違いは明らかです。仮に受精したとしても着床しなかったり流産してしまったりというようなリスクもあります。

 

 

 

男女ともに老化を食い止めるには禁煙がベスト

 

現在、卵子の老化を食い止めるには未だ研究段階ですが、偏った食事をしないこと、痩せすぎや肥満を防止すること、子宮内膜症といった女性特有の病気を放置しないことである程度予防はできるといわれています。

一方、精子の老化を食い止めるには食生活や体形改善の他にいくつかの禁止事項があります。

 

 

喫煙

 

もし喫煙をしている方で不妊に悩んでいるのなら、男女ともに禁煙をおすすめします。禁煙は男性の場合、血流を抑制させ勃起障害(ED)の原因になります。女性にとっても卵子の数と質を低下させ妊娠までに時間がかかるといわれています。

 

 

禁欲

 

男性は毎日射精しても、精子の量や運動率は全く変わらないといわれています。よく精子は貯めたほうがいい、毎日出すと量が減るといわれたりしますがそうではありません。

特に精子の量が極端に少ない乏精子症の男性が毎日射精すると、精子の濃度と運動率が高くなるため、射精は毎日か1日置きにおこなうのがいいでしょう。

 

 

育毛剤の使用

 

男性ホルモンが原因で起こる男性型脱毛症(AGA)に使われる治療薬は、高ホルモン剤が使われており男性ホルモンを低下させることが分かっています。男性ホルモンが低下するということは精子が作られにくくなったり勃起不全(ED)になるため男性不妊につながります。

 

 

陰部に熱がこもる

 

サウナや熱いお風呂に長時間入ったり、ノートパソコンを膝の上に乗せて作業をしたりする場合、陰部に熱がこもります。精子は熱に弱くこの状態が長く続くと、働きが弱くなってしまうという研究結果も出ています。

 

 

 

 

意外と気づかないセックスの減少

 

夫婦ともに体に異常がなく夫婦生活にも特に問題がないのに、2人目がなかなかできない場合は意外にもセックスの回数が減ったことが原因かもしれません。

 

 

産後のセックスが減る原因には、セックスが義務化する、1人目の育児や仕事が忙しくてなかなかタイミングが合わない、1人目が自然にできたから2人目もそのうちできるだろうという心の余裕などが挙げられます。

 

特にセックスの義務化は長い間子どもができなかった夫婦や子どもを熱望する夫婦に多く、排卵日を狙ってセックスをする「タイミング療法」の強要により夫婦の温度差が開くことで回数が減少してしまいます。

夫婦のタイミングが合わない場合は、どちらか一方あるいは両方が忙しかったり、悩みやストレスから子作りをしようという意欲がわかないことなどが挙げられます。

 

 

排卵日にセックスをしても妊娠する確率は20%

 

この数字は25歳~45歳の女性の平均値です。加齢の項目でお伝えしたように当然、年齢に応じて妊娠する確率は落ちてきます。しかし妊娠できるタイミングだといわれている排卵日でも20%という確率ですから、妊娠を望む人にとっては低い数字と感じるかもしれません。

数を打って当たるというわけではないので排卵日付近でないと妊娠することは難しいですが、排卵日を狙ってセックスをおこなう「タイミング療法」でもこの日だけと決めてしまっては、ますます妊娠から遠ざかってしまいます。

 

まとめ

 

今回は3つの記事に渡って女性に関係する項目をメインにお伝えしましたが、不妊の原因は男女ともにあり、不妊に悩む人の割合の約45%は男性が原因ともいわれています。

しかし女性の不妊のほうがメディアで取り上げられることが多いこと、男性の自分は不妊と認めたくないという気持ちや治療に積極的に行きたがらないことなどから「気づいたら不妊だった」「自然妊娠は難しいと言われた」というケースは珍しくありません。

 

男女ともに子どもを授かるには年齢が関係していること、それを食い止めるには運動や食生活の改善、ストレスを溜めないことなど日常生活を健康的に過ごすことが必要です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。