【前編】出産経験があっても不妊になる!2人目不妊の5つの原因とは?

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近頃、「そろそろ2人目を」と思って1年以上経過しても、なかなか妊娠しない女性が増えています。

この状態を「続発性不妊」または「二人目不妊」といい、以下のようにさまざまな原因が考えられます。

 

  1. ホルモンバランスの乱れ
  2. 性感染症
  3. 女性特有の病気
  4. 加齢
  5. セックスの減少

 

今回は前編・中編・後編に分けて、ここでは1.ホルモンバランスの乱れ2.性感染症について詳しくご紹介します。

 

 

1、ホルモンバランスの乱れ

 

通常、母乳育児の人を含め早くて産後2か月から半年の間、遅くても1年以内には生理が再開されます。

これは遊び飲みの始まる4か月目以降から徐々に授乳の回数が減っていくことで、母乳を出す・運ぶ役割を持つホルモン(プロラクチンやオキシトシン)の分泌も徐々に減っていくことと、出産のダメージが回復し排卵が再開されるためです。

 

しかし中には産後1年経過しても生理が再開されなかったり、再開しても途中で止まってしまったりする人もいます。

この原因となるのがホルモンバランの乱れです。

 

 

ホルモンバランスの乱れは、ストレスや肥満、痩せすぎでも起こります

 

ストレスを受けると自律神経のバランスが崩れ、不眠や不安、動悸、めまいなどさまざまな体の不調が現れます。

自律神経は脳の視床下部でコントロールされています。一方、女性ホルモンも視床下部の近くにある脳下垂体でコントロールされており、常にお互いが影響を受けあっている状態です。

 

このため自律神経のバランスが崩れると女性ホルモンの分泌も乱れ、結果として生理が再開されなかったり、途中で止まったり、無排卵月経を引き起こしてしまうのです。

 

 

また肥満や痩せすぎも女性ホルモンの分泌を妨げます。

 

妊娠中はエストロゲン、プロゲステロンといった女性ホルモンの分泌が出産直前をピークにどんどん増え続けます。

エストロゲンには女性らしい丸みを帯びた体を作る作用があるため、妊娠中の食べ過ぎや運動不足と相まって体重を増えてしまい、病院から注意をされた方もいるかもしれません。

 

出産直後からは母乳の分泌を促すプロラクチンなどが増えていきますが、子どもが離乳食を始めるころには減っていき、再度女性ホルモンが優位に立ち生理が再開するようになります。

 

そのころには体重が妊娠前のように元に戻れば良いのですが、妊娠前より増えたままの場合には出産後1年経過しても女性ホルモンの分泌が不足しているため生理が来ないことがあります。

 

さらに女性ホルモンの中でもエストロゲンが不足していると、内臓脂肪を蓄えやすくなります。

よく年齢を重ねるごとに太りやすくなったと聞きますが、新陳代謝の減少とともにエストロゲンの減少も関係しているということです。

 

痩せすぎの場合は体が「栄養失調だからまだ赤ちゃんを作る状に態ではない」と判断し、排卵を止めてしまうことがあります。

 

過度なダイエットが原因であれば自分で体重を増やすことができますが、女性の中には甲状腺機能亢進症で新陳代謝が活発になりすぎて体重が思うように増えない人がいます。

 

さらに甲状腺ホルモンは女性ホルモンの分泌に影響を与えるため生理不順を引き起こすことがあります。

食事量を考えてみて体重が増えない場合は甲状腺機能亢進症を疑ってみましょう。

 

 

基礎体温を測って、排卵の有無を確認しましょう

 

排卵の有無や生理の乱れは基礎体温を測ることで判断できます。

正しい基礎体温は、毎朝目が覚めたときに布団から出ずに安静にした状態で測ります。

 

1か月測ってみてグラフに起こしたとき、体温が11~16日続く高温相と10日以上続く低温相の2層になっていれば排卵されていることになります。高温相と低温相の差は0.3~0.5℃、人によっては1℃にもなります。

 

この2相がはっきりと分かれておらず平坦であったり、ガタガタの状態であればうまく排卵できていない状態なので婦人科への早めの受診が必要になります。

 

 

 

2、性感染症

 

妊娠中の女性は免疫力が低下しているため、風邪だけでなく普段はかからないような病気になることがしばしばあります。

 

ここでは特にかかりやすく不妊の原因になるといわれているトリコモナス膣炎、クラミジア、淋菌感染症の3つについてご紹介します。

 

 

感染経路の多いトリコモナス膣炎

 

トリコモナス膣炎は、トリコモナス原虫と呼ばれるゾウリムシなどの微生物に感染し、増殖することで膣が炎症を起こす感染症です。

性的接触だけでなく、水のある場所であれば感染してしまうため確率は低いもののプールや大浴場、衣服や濡れたタオルなども感染経路に挙げられます。

 

感染から約1週間程度で発症し、以下の字ような症状がみられます。

トリコモナス膣炎の症状

  • 外陰部の腫れや赤み
  • 外陰部や喉のかゆみやヒリヒリとした痛み
  • おりものの変化(匂いがきつくなる、量が増える、黄色や黄緑色の泡立ったものになる)
  • 排尿時の痛み
  • セックス時の痛み

 

 

治療にはトリコモナス原虫の繁殖を抑制する飲み薬(妊娠12週以下の妊婦は厳禁)や膣錠が使われ10日~2週間ほどかかりますが、症状が治まると薬の服用をやめてしまい長引く人もいます。自然完治は絶対にないので、最後まで薬を服用することが重要です。

また治療には必ずパートナーも一緒におこなうことが必要です。どちらか一方が感知してももう一方が感染したままだと必ず再発してしまいます。

 

 

クラミジアはもっともポピュラーな性感染症です

 

クラミジアとは日本女性の10人に1人が感染したことがあるといわれるほど羅漢率が最も高い性感染症で、主な不妊の原因にも挙げられます。

 

クラミジアの症状

症状は男女ともに無症状が多く男性の場合、半数は尿道からの膿や排尿時の痛みがみられますが、女性の場合は2割の人にごくまれに下腹部痛や不正出血がみられることもあります。

 

さらに女性が子宮から卵管にまで感染した場合、卵管が詰まってしまうため受精ができなくなります。

両方あるうちの片方だけであれば治療することで自然妊娠も可能ですが、健康な人と比べて排卵の回数が半分に減るため、妊娠する確率が格段に下がってしまいます。

卵管が両方とも詰まってしまっている場合、卵管を再建する手術もありますが人工授精という方法をとる病院もあるようです。

 

性行為が原因で感染するため、トリコモナス膣炎と同じように夫婦どちらか一方の治療だけでは完治することができずに再発を繰り返してしまいます。

治療には主に飲み薬である錠剤の抗生物質が使われ、女性であれば婦人科へ、男性は泌尿器科への受診が必要です。

 

 

淋病(淋菌感染症)は不妊だけでなく命の危険もあります

 

淋病とは不妊症の原因となる感染症です。

感染率が高く1回のセックスで約30%が感染するといわれ、クラミジアと同時に感染する場合が多いため最もポピュラーであるといえます。

 

淋病の症状

 

男性の場合、症状が全く見られない方がいる一方、感染してから5日~30日経過して次のような症状を訴える人がいます。

  • 排尿時の我慢できない痛み
  • 白、黄色、緑色をした大量の分泌物
  • 睾丸の腫れや痛み
  • のどの腫れや発熱

 

女性の場合は、男性と同じように症状が出ない方もいれば、出てもなかなか気づかないほど穏やかな人が多いです。

  • おりものの増加
  • 月経時以外の不正出血
  • 排尿時の熱感や痛み
  • のどの腫れや発熱

これらはちょっとした体調不良でも起こるため、見逃してしまいがちです。

しかし症状の有無にかかわらず感染しているのであれば、早急な治療が必要になります。

 

 

淋病は治療をせずにそのままにしておくと、男女ともに不妊の原因になります。

 

特に女性は骨盤内に膿の溜まり場を作ってしまう「骨盤内炎症性疾患(PID)」にかかりやすくなり、不妊や子宮外妊娠を引き起こすことが分かっています。男性の場合は精巣に感染すると精子の量が減る、あるいは作られなくなります。

淋病の怖いところは不妊だけではありません。感染が進むと血液や関節にまで症状が現れるため、命の危険すらあるのです。

 

治療には飲み薬や注射での抗生物質の投与が一般的です。

特に男性で性器から膿が出ている状態では即効性のある注射をおこないます。

淋病は耐性が出てきている病気です。

飲み薬だけでは治療が追いつかず、症状が進行したり別の病気に発展したりする場合があるため早急な受診が必要になります。

 

 

 

(中編に続きます)

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